こどものほん 編集部

城の少年

たった一人で城に暮らしていた少年と放浪者の少女が織りなす、美しくも優しくて残酷な物語。

城の少年
  • 作:菊地秀行/絵:Naffy
  • ISBN:9784867161005
  • A4変判 / 48ページ
  • 価格:1,760円(本体1600円+税10%)
  • 発売日:2020年12月8日
丘のいただきにそびえる大きな城に、少年がひとりで住んでいました。
その城には、昔はたくさんの人たちが暮らしていたのです。
それがある日、みんなは忽然と姿を消してしまいました。
秋のある夜、そんなひとりぼっちの少年の住む城の庭に、芸を見せて生活する放浪者(ロマニー)たちがやって来ました。
無人の城だと勘違いをした彼らは、たくさんのテントを張って、賑やかな音楽をかなではじめます。
ただ少年は、彼らの前に姿を現す気はありませんでした。
でも、深夜に踊りの練習をしているひとりのロマニーの少女を見た少年の心の中に、ある感情がめばえます。それは――?
ひとつの場所にしばられた謎の少年と流浪の少女がつむぐ、永遠の愛の物語。

著者紹介

  • 菊地秀行

    1949年、千葉県生まれ。小説家。青山学院大学法学部卒業。ルポライター、翻訳家を経て、1982年『魔界都市〈新宿〉』(朝日ソノラマ)でデビュー。『トレジャー・ハンター』『吸血鬼ハンター』『魔界都市ブルース』『魔界医師メフィスト』など、数多くの人気シリーズを抱える。また、SF・ホラー映画の愛好家としても有名。日本推理作家協会会員。